異国の地での病院にかかるのって最初は不安ですよね。
イギリスの場合はNHS(National Health Service)という国民保健サービスで医療を受けられます。
基本的には、自分が登録しているGP(General Practitioner)に行けばよいのですが
今回はそうはいかず、診てもらえるまでに結構いろんなところを行ったり来たりして大変な思いをしたので
今後ロンドンで眼科にかかりたいという人が現れたときの参考になればと記事にしました。
結論
ここに行ったらいいです!👇
Western Eye Hospital
153-173 Marylebone Rd, London NW1 5QH
☎02033126666
月~日(週7日)8時00分~20時30分
※行く場合は開院時間前に行くのがおすすめです!!!
というかもう絶対その時間帯に行ける日に行ったほうがいいです。
というのも、イギリスの病院はプライベート病院以外とにかく待たされます。
待ち時間の表示が平気で5時間とか書かれてますし、その数字すら怪しい。
先日はオープン前に行ってもなぜか診療までに3時間はかかりました。
なんなら、初診はまだ理解できるとして、再診は日時指定までされているのに
2時間くらいかかりました。時間指定の意味。。。
※以下の記事は、結論に至るまでのただの私のストーリー思い出日記みたいなものなので、
特に読まなくてもいいです。これ見てるってことは目に何かあったんだと思うので、
さっさと病院にいってください👁
そもそものきっかけ
2022年頭からYMS(ワーホリみたいなVISA)でロンドンに来たんですが、
実は渡航前2021年12月ごろから右目だけ視界が白く曇って見えていました。
最初は一時的なものかもしれないしと様子見状態でしたが、改善の見込みなし。
視界の雲りようが日に日に増してきて、光が原因で目の奥が痛むように。。。
心配になって色々ネットで調べたら、『失明の可能性もあり』という言葉にさらに不安が大きくなり
眼科にかかることに。結果、『虹彩炎(コウサイエン)/ ブドウ膜炎の一種』との診断。
ブドウ膜炎
定義
「ぶどう膜炎」とは眼の中に炎症を起こす病気の総称です。「内眼炎」とも呼ばれ、その原因には失明に至る重症なものもあり、さまざま。
症状
図は、正常な眼とぶどう膜炎を生じた目のシェーマ。ぶどう膜炎が生じると、眼の中の透明な前房と硝子体に炎症細胞が浸潤するため、霧視(かすみがかかったように見えること)、飛蚊症(虫が飛んでいるように見えること)、羞明感(まぶしく感じること)、その他、視力低下、眼痛、充血などの症状がみられる。片眼だけのことも両眼のこともあり、両眼交互に症状が現れることもある。症状の経過は、だんだん悪くなるものもあれば、一時的に良くなり再びまた悪くなるといった再発・寛解を繰り返すものまでさまざま。
(私の場合は、右目のみに、霧視・飛蚊症・羞明感・眼痛・頭痛・充血があり。発症時からだんだん悪くなり、現時点で再発が3回目です。)
原因
ぶどう膜炎は、サルコイドーシス、原田病、ベーチェット病のように全身の免疫異常が要因であることや、細菌性眼内炎やヘルペス性虹彩毛様体炎のように細菌、ウイルスの感染、強膜炎では全身の免疫異常、感染ともに要因になることがあります。また、外傷や悪性腫瘍も要因。しかし「ぶどう膜炎」と診断されても3人に1人は原因疾患がわからないとされている。
検査
一般的な眼科検査、蛍光眼底造影や光干渉断層撮影(OCT)などの検査に加えて、血液検査・胸部X線検査などの全身検査、ツベルクリン反応検査が行われる。また、目の組織採取や、診断的治療目的の手術がおこなわれることもある。全身の免疫異常が原因のことも多く、目以外のからだにも症状が現れるため、詳細な問診に加えて全身検査が大切になる。
治療
基本的には薬による治療。原因が細菌などの病原微生物による場合は、その病原微生物に有効な薬が使用されるが、治療の目的は炎症を抑えて視力障害につながる合併症を予防すること。ぶどう膜炎の種類や重症度によって治療法や治療の期間は異なるが、局所療法として、炎症を抑えるための副腎皮質ステロイド点眼薬と炎症により茶目(虹彩)が水晶体に癒着し瞳が不整円となる虹彩後癒着を予防する散瞳薬点眼が処方される。目の炎症が強いときは目の周りの組織に注射する場合もある。目の局所治療だけでは良くならなかったり、炎症が強い場合は、副腎皮質ステロイド薬、免疫抑制薬、生物学的製剤の全身投与(点滴注射)が行われる。
私は目薬を二種処方してもらっていました。
・レボプロキサシン点眼 :細菌感染を抑える目薬
・サンベタゾン点眼薬 : 炎症を抑える目薬
処方された目薬をさし始めて一週間ほどで症状が改善。
したので目薬をさすのをやめたところ1~2週間後に再発。
そこから再びもらった目薬を差しても改善の見込みがなく、再診。
目薬は症状が改善されても、処方された期間さし続けないといけなかったとのこと。。。
治りきらないまま、渡航日が迫り、処方された目薬をもって渡航。
いつの間にか気にならないくらいにはなっていたものの、渡航して3か月たった4月ごろ再発。
再発から診療してもらえる眼科に行きつくまで
①薬局『Boots』で目薬を買ってみた →効果なし
当時右目の視界がまじで白くて見えにくかったので、眼下にはいく予定で考えていたが、まずは眼科までの間の気休めとして。
②GPへ行ってみた →「ここで診れない」といわれる。
眼科に行きたいがどこに行けばよいのかわからず。じゃあどこへ行けばいいのか尋ねたところ、『specsavers』(眼鏡屋) もしくは『Boots』(薬局)にopticians (=視能訓練士)いるはずといわれる。
※『specsavers』、『Boots』共にopticians がいるところといないところがある。
③『Boots』のopticians がいるところに行ってみた
「聞いた感じの症状だと、あなたの症状はうちでは見れないと思う。」といわれ終了。
④『specsavers』のopticians がいるところに行ってみた
診察の予約が一週間後に取れそうとのことでとる。予約通り一週間後に行ったが、「うちに目薬ないよ」といわれ、診察すらなし。入店3分もせず退店。。。(一週間の待機時間。。。)
⑤いろんな人に聞いてみた
語学学校の先生や受付のお姉さん、職場の店長。受付のお姉さん(韓国の方)や、職場の店長(スペインの方)も知りたいとのこと( ´∀` )。。。ロンドンで視能訓練士として研究をされた経験のある方をネット上で見つけ、連絡を取るも、twitterの個人メッセージくださいと言われ、メッセージ送ろうとしたけど、送れない設定にされている???
⑥ St Mary’s Hospital へ行ってみた
目の見え辛さからのストレスが半端なく、途方に暮れそうになりながらも、当方に暮れたところで目はよくならん、ととりあえず大きな病院 St Mary’s Hospital のへ行ってみることに。ここでは診れないけどと、Western Eye Hospital を教えてくれる。(やっと!!!)
⑦St Mary’s Hospital へ行ってみた
その足で向かったが、到着時間15時ごろ。待ち時間約5時間という表示に目を疑う。受付の人に朝一に来た方がいいよと言われたため、後日出直し。にはなったが、やっと行くべき場所が見つかって一安心。
診察当日
まずは着くなり、問診表を手渡されます。
これは日本でもおなじみですね。
待合室でまって
診察室の中がこんな感じでした。
診察内容は上記でも述べている通り
ブドウ膜炎。ただ、ドクターから
『あなたの症状は少し特殊で、通常症状は表面に出るのだが、
あなたの場合は目の裏側まで行ってしまっている』とのことでした。
とりあえず診断後、目薬を二種類もらってなんとか無事終了しました。
病院代、薬代について
NHSは基本無料です。
今回は処方された目薬代だけ請求がありました。
薬代の支払い方についてですが、記載の電話番号に
平日の午前9時から11時までの二時間の間に電話して
支払い用のカード番号を伝えて行います。
正直『電話でカード番号伝える』って怖いなと心配だったんですが
ホストマザーに聞いたらそういうもんらしく、
『大丈夫。私も何百回もしてるわよ』とのこと。
実際に電話してみるとカード番号と有効期限は聞かれましたが、
セキュリティーコードは聞かれず、決済完了でした。
関連英語
・Ophthalmology : 眼科 (知らないとアイホスピタルとか、アイクリニックって言いたくなるw)
・nearsighted/ farsighted / astigmatism : 近視 / 遠視 / 乱視
(近視:近くがよく見え、遠くが見えにくい/ 遠視:遠くがよく見え、近くが見えにくい / 乱視:物が二重にみえる)
・twitching:目がピクピク痙攣しているような状態
例)My eyes are twitching.(目がピクピクしている)
・red eye , blood shot : 目が充血している
例)My eyes are red. My eyes are bloodshot. (目が充血している)
単語がニッチすぎて、今回のように目に何か起こったりしないとつかわないと思いますが、参考までに。
参考